広汎性発達障害とは

 伝統的に発達障害は「特異的発達障害」と「広汎性発達障害」に分けて整理されてきました。たとえば前者は「会話」「運動機能」「学習」など特定の領域に偏って発達しづらい症状を指し、後者はより広い領域に発達しづらさを呈する症状として分類されます。

 広汎性発達障害(PDD, pervasive developmental disorders)とは、言い換えるならば「特異性ではない発達障害」ということ。このなかには自閉症、レット症候群、小児期崩壊性障害などが含まれ、アスペルガー症候群もそのうちの1つとして整理されています。(疾病及び関連保健問題の国際統計分類 第10版 第5章)

 現在、発達障害の診断には世界保健機関(WHO)の「疾病及び関連保健問題の国際統計分類 第10版(ICD-10)」とアメリカ精神医学会(APA)の「精神疾患の分類と診断の手引 第4版(DSM-IV)」が用いられることが多い(これとは別にアスペルガー症候群の命名者であるローナ・ウィングらが定めた基準を用いる専門医も多い)ですが、この分類自体、常に見直しをかけながら進化してきているので、今後また広汎性発達障害についても定義・分類が変わってくる可能性もあります。



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アスペルガー症候群と脳

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