自閉症児とグルタチオン不活性
まだ出所の信頼性を十分に確認できていないのですが、自閉症児には「毒物の代謝能力」に関する有意な欠陥が認められるそうです。具体的にはグルタチオンという抗酸化物質が、健康な児童の31%以下であるとのこと(アーカンサス大学、ジル・ジャームス博士、2004年)。
グルタチオンは、体内の解毒作用を高める抗酸化物質です。「タチオン」という製品名で医薬品としても処方され、薬物中毒、アセトン血性嘔吐症、金属中毒、妊娠悪阻などの治療に用いられます。このグルタチオンが少ない(あるいは活性度が低い)ということは、有害な化学物質に曝されたとき、十分な代謝ができないことを意味します。
ここからは完全に私見ですが、発達障害の人にアレルギーや化学物質過敏症を呈す人が多い(と私は思うのですが)のは、彼らに毒物代謝能力が低いからではないかと。そして遺伝的にこういう気質を持った胎児が胎内で有害金属や化学物質の曝露を受けたとき、神経系統の発達が遅れて(海馬の発達が未成熟になり)、自閉症を呈するのではないかという仮説を持っています。(※参考:発達障害と海馬回旋遅滞症)
このテーマについては今後も継続的に調査し、十分な信頼性を持った事実が確認できたら、本体サイトのほうでも取り上げたいと思います。
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2012/06/25 | コメントは受け付けていません。 |
カテゴリー:化学物質と発達障害