発達障害者支援センターについて
平成17年に発達障害者支援法が施行されることに合わせ、全国各都道府県に「発達障害者支援センター」という施設が置かれました。たとえば東京都であれば「TOSCA」、埼玉県では「まほろば」など独自の名称を設けて運営されていますが、機能としては同じで、自閉症を初めとする発達障害児(者)への情報提供を中心とした相談支援を行っています。
特にわが子に発達障害の可能性を感じたときは、まずこのセンターに相談することから始めます(あるいは専門の発達クリニックに予約をとることから始めます)。都道府県により多少の違いはあると思うのですが、大きくは以下の流れになります。
1)電話相談、面談予約
2)面談
3)医師による診断
4)療育開始
電話相談では、専門のカウンセラーの方が電話口で、わが子の状況等の相談に乗ってくれます。けれども、どこもセンターは問い合わせが殺到しているようで、「学校で問題が起きているか」「起きていないならまだ大丈夫では・・・」といった対応が多いように思います。この方法だと、学校で問題も起きやすいADHDやLDは早期に診てもらいやすいですが、成人期以降に問題が出てくるアスペルガーは発見が遅れることになるのではないかと危惧しています。
発達障害を持った子どもは、正しく発達障害であると診断されることにより、はるかにその後の成長がよいという研究成果があります。支援センターの面談を数ヶ月待ち、医師による診断をさらに待っている間に療育の機会がどんどん減っていってしまうのは本当になんとかならないかと思います。
タグ
2012/07/17 | コメントは受け付けていません。 | トラックバックURL |
カテゴリー:発達障害者支援センター